事故にあう前                   当時の記録             キズ跡が残る甲羅

  メイが我が家に来たのはメイが1歳の頃です。私達が福岡に転勤したあくる年の五月のこと、真向かいの家のおじいさんが、亀が前の道を歩いていたと、うちの娘たちに見せに来られたのが始まりでした。道に迷って車などにひかれたら可愛そうだと我が家で飼うことになりました。

 子供たちが五月にきたから「メイ」と名前を付けて可愛がっていたらメイも人間になれて、子供達も水槽から出しては遊んでいました。それから一年経った5月27日のこと外で水槽に入れて日光浴させていたら、何者かが庭に浸入してメイがいなくなってしまったのです。水槽を越えられるはずもなく何者かが悪戯に連れ出したのでしょう。

 子供たちや妻が付近を捜しましたが見つからず諦めかけた6月13日に、近所の奥さんが数日前に車で亀をひいてしまいましたが、お宅が捜していた亀ではと言って来られた。その亀はひかれた後いなくなってしまい、今日うちの池で見かけたからとのことで妻が奥さんと一緒にその家の池に捜しに行きました。

 池の周りを捜したが見つからず、思わず妻が「メイちゃん。メイちやん」と呼んだところ、池の底の方から痛々しい姿で妻の方に泳いで来たそうです。泣きながら我が家にメイを連れ帰りましたが、妻ではどうしてよいか分りませんでした。私が仕事から急ぎ帰ってみるとメイはじっとして動かず、甲羅は背も腹も割れて赤身が見えていました。とりあえず甲羅のキズ周りを消毒し針金で甲羅を固定してその周りをテープで二重に巻く処置を施しました。

 もう、だめかも知れない、そう思いました。それから10日ほどメイはじっと顔を引っ込めたままでしたが、奇跡的に動き出し日々日々に元気になって、それからというものは我が家の家族の一員として大威張りで縄張りを確定して今に至っています。